おじいちゃん消防団奮闘記 あとがき

先号までの、おじいちゃん消防団員奮闘記いかがでしたか?

私、大変楽しませて頂きました。町内の皆さんばかりでなく、消防団員からも評判の高かった手記。是非、続編を期待しています。

町内会会長を務めていらしたので、皆さん良くご存知の方かと思いますが、消防団員としてのMさんを私から少し紹介させてください。

記事にありましたように、Mさんには、何事にも積極的に活動していただいています。

持ち前の行動力と、責任感の強さには、いつも驚かされます。「まかしとけ!俺が何とかしたる!」と言っていろんな事に取り組んでくれる頼もしい「4部の兄」的な存在です。

消防団員は、どうゆう訳か団歴の長い人が多い様に感じます。そういった環境で、ご自身より年の若い団員からいろいろ教わったりする事を苦ともしない姿には、若々しさをも感じさせてくれます。

その若さを保つ秘訣でもあろう卓球の話をした時は、いつにも増して自信に溢れ、ニコニコな笑顔が輝いている…そんな印象です。

4月1日で入団丸一年です。これからも、よろしくお願いします。

「おじいちゃん消防団奮闘記」は平成27年に町内会会報として回覧された内容を掲載しています。

おじいちゃん消防団員奮闘記④ おじいちゃんでも役に立つ

7月19日(土)9時50分南大谷で火災発生、器具置場へ集合のメールが届きました。

さくら会館での町内会役員会が始まって直ぐでしたが、隣の器具置場へ大急ぎで行きました。

集合できたのは副部長と私の二人のみのため、第1部ポンプ車に詰所へ来てもらって合流し出動しました。私も入団して初めて知ったのですが、ポンプ車は3人以上乗らなければ出せないのです。

耐熱防護服(団員は“刺子<さしこ>”と呼んでいます)を着てポンプ車に乗り現場へ向かいます。正直、手足まといにならないか不安でした。

現場は近隣のアパート1階部分。たばこの火の不始末と思えますが、畳から煙が発生し煙感知器が作動して警報が鳴動した模様です。

消防署員が戸を開けて部屋へ入った時に炎を確認。私たちも放水ができるよう南大谷小学校前の消火栓からホースを現場まで約50m引いて行きました。

ホースは手押し車に入れてポンプ車の後へ積んでいます。手押し車を押しながら消火栓につないだホースを伸ばしていきます。

現場は多くのポンプ車が来ていますから、ホースも多く、慎重に扱わなければ事故になります。

私たちも消防署と共に放水して10時30分に鎮火。消防団は11時に撤収が指示されました。撤収時にホースをポンプ車へ戻すのもひと仕事です。“つなぎ”を着ていましたからものすごく暑く、汗びっしょりでした。初めて放水の現場に遭遇しましたが、少しは役に立ったかな。

おじいちゃん消防団員奮闘記③ 現場では団員の安全確保が第一

最初の活動は訓練でした。昨年4月13日(日)に町田消防署で第一分団の多くの団員と共に、ベテラン消防署員から教育を受けました。

私は最近入団した新人と一緒に基本的な礼式訓練でした。

“二列横隊で整列”、“番号”、“右へならえ”、“気をつけ”、“直れ”、“敬礼”、“整列休め”、“休め”、“廻れ右”、“右(左)向け右(左)”、“別れ”などなど。

言葉は判るが、どう動いたら良いのか。小学校一年生が最初に習うことと同じようでした。体が突っ張って動かないことに、我ながらあきれ果てました。

消防庁には“礼式規程”があり、整列や敬礼の方法が非常に細かく決まっています。消防団もその礼式規程に従った行動をしなければいけません。常日頃から自習し、早く体が動くようにしようと誓いました。

午後からは全員が揃って座学を受けました。“消防は、市民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、水火災又は地震等の災害を防除し、これらの災害による被害を軽減する任務を持つ”となっていますが、団員自身の安全も大切です。

何をするにも先ず自分の安全を確保しながら行動することです。

また、「惨事ストレス」ということもあります。私たちは、人の死に接するとストレスになることは確実です。そのことも認識しながら活動する必要があると教えられました。

おじいちゃん消防団員奮闘記② 防災に情熱を燃やす方達との交流

入団は平成26年4月1日となり、4月1日(火)の「辞令交付式」に出席しました。式は午後7時から開始でしたが、所要があって午後8時からの出席となりました。

消防団員は消防署員と同じく団体行動が基本ですから、規律や礼が重んじられます。

「辞令交付式」でも辞令を受け取る態度や礼の仕方が決まっていますので、周りの人特に前に居る人を必死に真似てなんとか無事に辞令を受け取りました。

しかし、名前を呼ばれて返事をする声がしゃがれて自分ではないようでした。その中で、50歳代のような新人が居たので少し安心しました。

消防団活動に必要な服装は全て貸与されます。その服装を着ている時は準公務員としての行動が求められます。日頃のいいかげんな行動は控えなければいけません。

それにしても、消火活動時に着る耐熱防護服は非常に重く、これを着て長時間消火活動をするには大変な体力が必要だと良く判りました。

南大谷や近隣で発生する火災・水害・地震の被害を最小にと活動している部長をはじめ団員の方達との交流が始まりました。

皆さん防災への情熱が高く、真夜中であろうと火災が発生すれば数分で消防団機材置場へ集合し、ポンプ車で現場へ駆け付けます。大雨が降ればずぶ濡れになりながら、南大谷管内を隈なく見回り被害の有無を確認します。

このような方達を見ていると、私も頑張らねばと老体で出来ることに挑戦したくなりました。

おじいちゃん消防団員奮闘記① 団員を増やしたい!!

私が消防団へ入団しようと思ったのは、消防団のある会合でした。1分団各部の紹介が行われ、所属する団員が抱負を述べていました。

南大谷を担当する第一分団第4部の紹介になって、現れた団員はたったの2名。他部は少なくとも5名は居るのに…。

とっさに私も壇上へ上がって「私が入団し、団員を増やします」と言ってしまいました。

以前から、第一分団第4部団員の少ないことが気になっていて、どうしたら団員を勧誘できるか思案していました。「町内会だより」に募集案内を出しても全然反応が有りません。適切な入団案内をするには組織に入り、組織内で消防団の良さを知ってそれを地域の人へ訴えるしかない。

自分の年齢が70歳を超えていることも忘れて意思表示しました。しかし、70歳を超えた老人が入団できるの?

さいわい、団長や部長の理解を得て、入団を許していただくことができました。

消防団入団の条件は

①町田市に居住するもの

②年齢18才以上のもの

③志操堅固で身体強健なもの

の3点だから条件に合致はしているものの、体力勝負の消防に老人は不向きです。団員増加のためという趣旨を理解していただいたと思います。